前記事から少し期間が空いてしまいました。
理由としては……色々と用事が立て込みまして…。
そのため、紅葉色づく京都にもほとんど出掛けることが出来ませんでした。
更新を滞らせてもいけないので、雑記二連発です。
清水寺の記事の際に少しだけ触れてました多言語表記のガイドライン、今回はこれについて触れたいと思います。
このガイドライン策定の理由は以下のように説明されています。
観光立国実現のためには、海外プロモーションによる認知度向上等を通じて訪日旅行に関する期待値を高めるだけでなく、訪日外国人旅行者の快適・円滑な移動・滞在のための環境整備を図り、日本に来てよかったと満足してお帰りいただき、またリピーターとしておいでいただくことが大切である。
このため、平成25年6月11日の観光立国推進閣僚会議において決定された「観光立国実現に向けたアクション プログラム」において美術館 博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等について、外国人目線に立った各分野に共通するガイドラインを策定し、多言語対応の改善・強化を図ることとされたところである。
本ガイドラインは、上記趣旨に沿って、学識経験者、自治体、外国人の方々をメンバーとして設置した「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のための検討会」において、公共交通機関、美術館・博物館、観光地の方々など各分野の関係者や留学生からご意見を幅広く伺いつつ、関係省庁と日本政府観光局参加の下、議論を重ねた成果として、策定したものである。
平成25年には史上初めて訪日外国人旅行者数1000万人を達成したが さらに2000万人の高みを目指すためには、官民一体となって観光立国実現に向けた取組を強化する必要があり、とりわけ、多言語対応については、関係者が共通の理解や認識に立って、その改善・強化を図ることが重要である。2020年にオリンピック・パラリンピック東京大会開催を迎え、数多くの訪日外国人旅行者に、東京はもとより、国内各地を訪れて、日本の素晴らしさを堪能していただくためにも、関係者が総力を挙げて多言語対応に取り組んでいく必要がある。
このような中、標識やサインのあり方に関しては、既に、各分野におけるガイドラインや各自治体が策定したガイドラインの中で一定の指針が示されているところであり 今後とも、各地域等において、地域特性や施設特性を踏まえつつ、積極的に取組を推進していただくよう期待しているが、その際、各地域等による多言語対応の取組がバラバラに行われるのではなく、共通の基本的指針の下に、全体的な統一感を持って進められるよう、本ガイドラインにおいては、特に多言語対応に焦点を当てて、既存のガイドラインの内容を踏まえて深掘りし、美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関など各分野に共通する指針を盛り込むこととした。これにより、我が国の多言語対応のレベルが、統一感を持って、着実に向上していくよう期待するものである。
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理由としては……色々と用事が立て込みまして…。
そのため、紅葉色づく京都にもほとんど出掛けることが出来ませんでした。
更新を滞らせてもいけないので、雑記二連発です。
清水寺の記事の際に少しだけ触れてました多言語表記のガイドライン、今回はこれについて触れたいと思います。
では、多言語表記ガイドラインとはどういうものなのか…。
ここで一つ例として挙げるのは、平成26年3月に国土交通省所属の観光庁が出した
「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のためのガイドライン」
を採り上げたいと思います。
観光立国実現のためには、海外プロモーションによる認知度向上等を通じて訪日旅行に関する期待値を高めるだけでなく、訪日外国人旅行者の快適・円滑な移動・滞在のための環境整備を図り、日本に来てよかったと満足してお帰りいただき、またリピーターとしておいでいただくことが大切である。
このため、平成25年6月11日の観光立国推進閣僚会議において決定された「観光立国実現に向けたアクション プログラム」において美術館 博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等について、外国人目線に立った各分野に共通するガイドラインを策定し、多言語対応の改善・強化を図ることとされたところである。
本ガイドラインは、上記趣旨に沿って、学識経験者、自治体、外国人の方々をメンバーとして設置した「観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のための検討会」において、公共交通機関、美術館・博物館、観光地の方々など各分野の関係者や留学生からご意見を幅広く伺いつつ、関係省庁と日本政府観光局参加の下、議論を重ねた成果として、策定したものである。
平成25年には史上初めて訪日外国人旅行者数1000万人を達成したが さらに2000万人の高みを目指すためには、官民一体となって観光立国実現に向けた取組を強化する必要があり、とりわけ、多言語対応については、関係者が共通の理解や認識に立って、その改善・強化を図ることが重要である。2020年にオリンピック・パラリンピック東京大会開催を迎え、数多くの訪日外国人旅行者に、東京はもとより、国内各地を訪れて、日本の素晴らしさを堪能していただくためにも、関係者が総力を挙げて多言語対応に取り組んでいく必要がある。
このような中、標識やサインのあり方に関しては、既に、各分野におけるガイドラインや各自治体が策定したガイドラインの中で一定の指針が示されているところであり 今後とも、各地域等において、地域特性や施設特性を踏まえつつ、積極的に取組を推進していただくよう期待しているが、その際、各地域等による多言語対応の取組がバラバラに行われるのではなく、共通の基本的指針の下に、全体的な統一感を持って進められるよう、本ガイドラインにおいては、特に多言語対応に焦点を当てて、既存のガイドラインの内容を踏まえて深掘りし、美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関など各分野に共通する指針を盛り込むこととした。これにより、我が国の多言語対応のレベルが、統一感を持って、着実に向上していくよう期待するものである。
長々と引用しましたが、要するに
訪日外国人旅行者に日本を楽しんでもらうために、外国人旅行者にとってわかりやすい言語環境を整えるための統一ガイドライン
といったところでしょう。
清水寺の記事でも触れていますが、このガイドライン内では様々な固有名詞の英語表記例を載せています。
まず固有名詞は
1:一般的な固有名詞(日本・外国由来)……東京(Tokyo)・リンカーン(Lincoln)・南アルプス(Minami-Alps)
2:普通名詞部分を含む固有名詞……成田空港(Narita Airport)・富士山(Mt.Fuji)・琵琶湖(Lake Biwa)
以上、2種類に分類されます。加えて2の普通名詞部分を含む固有名詞は
普通名詞部分を切り離してしまうと、それ以外の部分だけでは意味をなさなかったり、普通名詞部分を含めた全体が不可分の固有名詞として広く認識されている場合には、全体の表音表記に加えて、普通名詞部分の表意を表記する
となっています。
・石狩…北海道中央西部にある市。 → 日本由来の固有名詞
・川…雨などの自然の水が集まり、陸上のくぼみを傾斜に沿って流れ下る水路。 → 普通名詞
つまり、石狩川は普通名詞部分(川)を含む固有名詞であることがわかります。
ガイドラインによると、普通名詞部分を含む固有名詞の英語表記方法は
①普通名詞部分以外(石狩)の表音を表記(Ishikari)するとともに、普通名詞部分(川)の表意を表記(river)
②表音表記のみならず、表意表記の頭文字も大文字(River)
①、②を踏まえて、石狩川の英語表記は Ishikari River となります。
普通名詞部分を切り離してしまうと、それ以外の部分だけでは意味をなさなかったり、普通名詞部分を含めた全体が不可分の固有名詞として広く認識されている場合には、全体の表音表記に加えて、普通名詞部分の表意を表記する
となっています。
「石狩川」の場合
・石狩…北海道中央西部にある市。 → 日本由来の固有名詞
・川…雨などの自然の水が集まり、陸上のくぼみを傾斜に沿って流れ下る水路。 → 普通名詞
つまり、石狩川は普通名詞部分(川)を含む固有名詞であることがわかります。
ガイドラインによると、普通名詞部分を含む固有名詞の英語表記方法は
①普通名詞部分以外(石狩)の表音を表記(Ishikari)するとともに、普通名詞部分(川)の表意を表記(river)
②表音表記のみならず、表意表記の頭文字も大文字(River)
①、②を踏まえて、石狩川の英語表記は Ishikari River となります。
「荒川」の場合
荒川は「荒」が固有名詞部分、「川」が普通名詞部分となっている訳ではありません。
「荒」だけでは地名のような意味を持っている訳ではなく、固有名詞部分と普通名詞部分が不可分である(「荒」と「川」には分けられない)と認識されています。
よって、荒川の英語表記は全体の表音表記である Arakawa に普通名詞部分(川)の表意を表す River を付けて、Arakawa River となります。
同じ川でも、その河川名の名前の付けられ方によって、英語表記の方法が変わります。
英語表記のガイドラインは出されたものの、まだまだこのような固有名詞の英語表記方法は定まっていないのが現状で、色々な英語表記が混在しています。(伏見稲荷大社①と②の記事をご覧いただければと思います。)
また、北海道の記事の際に少しだけ触れた碧血碑の英語表記なども大変面白い英語表記です。
今回の記事は、このブログのメインとなる神社仏閣の記事ではないのでここまでにしたいと思います。
長々とガイドラインや指針の取り決めの説明・紹介じゃ面白くもないかと思いますので、今回の記事はあくまで繋ぎの一記事です。
早く立て込む用事を終わらせて、のびのびと神社仏閣を参拝したいものです......。
各都道府県、市町村の英語表記の取り決めについて興味を持たれた方がおられましたら
「○○○(調べたい都道府県や市町村) 英語表記」
や
「○○○ 案内標識」
などと検索されると、色々と見つけられるかと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
よって、荒川の英語表記は全体の表音表記である Arakawa に普通名詞部分(川)の表意を表す River を付けて、Arakawa River となります。
同じ川でも、その河川名の名前の付けられ方によって、英語表記の方法が変わります。
英語表記のガイドラインは出されたものの、まだまだこのような固有名詞の英語表記方法は定まっていないのが現状で、色々な英語表記が混在しています。(伏見稲荷大社①と②の記事をご覧いただければと思います。)
また、北海道の記事の際に少しだけ触れた碧血碑の英語表記なども大変面白い英語表記です。
今回の記事は、このブログのメインとなる神社仏閣の記事ではないのでここまでにしたいと思います。
長々とガイドラインや指針の取り決めの説明・紹介じゃ面白くもないかと思いますので、今回の記事はあくまで繋ぎの一記事です。
早く立て込む用事を終わらせて、のびのびと神社仏閣を参拝したいものです......。
各都道府県、市町村の英語表記の取り決めについて興味を持たれた方がおられましたら
「○○○(調べたい都道府県や市町村) 英語表記」
や
「○○○ 案内標識」
などと検索されると、色々と見つけられるかと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
ーGood English, Good Japanー
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