2016/01/29

教王護国寺(東寺)の英訳(1) -京都府-

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今回の記事は……









五重塔で有名な東寺(正式名称教王護国寺)です。

写真の2枚目は金堂(国宝)、3枚目がご存知五重塔(国宝)、4枚目が南大門(重要文化財)です。

京都駅から電車で一駅と、アクセスが良く、多くの観光客が参拝に来られています。

電車の駅も、周辺の案内標識・看板も東寺という表記ですが、正式名称は教王護国寺(きょうおうごこくじ)と言います。



金閣寺の場合なら鹿苑寺、銀閣寺の場合なら慈照寺という正式名称は括弧つきでも記載されていたのですが、東寺の場合は東寺という通称表記のみでした。

では、東寺の歴史から……。

東寺(とうじ)は、京都市南区九条町にある仏教寺院。真言宗の根本道場であり、東寺真言宗の総本山でもある。「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる(名称については「寺号」の節を参照)。山号は八幡山。本尊は薬師如来。寺紋は雲形紋(東寺雲)。
東寺は平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。中世以降の東寺は弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、21世紀の今日も京都の代表的な名所として存続している。昭和9年(1934年)に国の史跡に指定、平成6年(1994年)12月には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。
(引用:Wikipedia


教王護国寺が東寺と称されるようになった所以は、教王護国寺が平安京を守護する寺院の一つであったことです。

当時の都、いわゆる平安京の中央を走っていた朱雀大路の南端にあった羅城門を抜けて、東西に2つの寺院があり、その内の一つがこの教王護国寺でした。

その教王護国寺は東側に存在していたことから東寺と呼ばれるようになりました。(ちなみ、もう一方の寺院は西寺(さいじ)として存在はしていたそうですが、残念ながら今はもうありません。)

では、東寺の英語表記を見ていきます。



上が日本語版のリフレット、下が英語版のリフレットです。

同じ形、表紙で中の記述が別言語というパターンと、 東寺のように全く違うリフレットを外国人観光客用に用意している神社仏閣もあります。(受付の方に一言お声かけして、日本語版と英語版、両方いただきました。日本人で日本語版と英語版の両方をもらう人はどのくらいいるのでしょうかね?)

リフレットでは、To(-)ji Temple となっています。日本語版はToji、英語版はTo-ji (Kyo-o-gokoku-ji) となっています。

教王護国寺という正式名称をローマ字表記しているのは英語版のみでした。

また、英語版ではこんな記載も……

Unfortunately, the temple on the west side no longer exists, but To-ji, which literally means "East Temple", has survived to the present day.
(引用:英語版リフレット)


 西寺がもう存在しないことに加えて、東寺という漢字の意味は「東の寺(East Temple)」であるという点が記載されていました。

意外とこういった寺院の歴史をリフレットで初めて知るという方も多いのではないでしょうか?

個人的感覚ではありますが、日本語版よりも他言語版(私は英語版しか読めませんが…)のリフレットの方が、詳細に記載されていることも多々あります。

おもてなしの心、なのでしょうかね?


では、書籍での英語表記を見てみます。



①:To-ji Temple
(広瀬 直子著 『1分間英語で京都を案内する』 2014年)

②:To-ji (Kyo-o-gokoku-ji も記載有)
(佐藤 静也著 『SHRINES AND TEMPLES OF KYOTO:An English
Guidebook with a Virtual Bus Tour』 2001年)

③:To-ji (Kyoo Gokoku-ji)
(ジョン・モリス英文翻訳 『楽しく歩ける!楽々わかる!英語対訳で旅する京都』
2014年)

④:To-ji Temple
(伊藤 通子著 澤井 雅子英訳 『英語で伝える日本』 2006年)

⑤:Toji Temple
(ディビッド・A・セイン英文作成 『京都を英語で言ってみる』 2008年) 

国宝なだけあってか、記載していない書籍は少なかったです。

ただ、正式名称が教王護国寺であると記載している書籍となると数が減りました。

京都がまだ日本の都であった、平安京の頃からの呼び名が1200年以上経った今でも皆に親しまれていると考えると、東寺の歴史深さを感じられるかと思います。(ちなみに、東寺の所在自体も建立当初から変わっておらず、1200年間、現在の位置に存在し続けている寺院です。)


では、媒体を変えて、ウェブサイトでの英語表記を見てみたいと思います。


⑥:To-ji Temple (Kyo-o-gokoku-ji Temple)

⑦:Toji Temple (Toji, literally "East Temple" も記載有)

⑧:To-ji Temple (Kyo-o-gokoku-ji Temple, literally "East Temple")

⑨:To-ji

⑩:Toji


ウェブサイトにおける英語表記を見てみましたが、教王護国寺という正式名称を記載しているのは、日本が外国人観光客向けに運営しているウェブサイトの場合が多いといえます。

人々の認知という観点において、通称・愛称に勝る正式名称というのは、神社仏閣の場合、非常に珍しいのかもしれませんね。


東寺という寺院名だけでも、ここまでの量となりました。

次回の記事では、東寺の見所、五重塔や講堂内の立体曼荼羅について書きたいと思います。

(次回といっても、この記事を投稿してから、すぐに書き始めるのですがね…(笑)。)



To-ji Temple is one of UNESCO World Heritage Sites in Kyoto.
To-ji Temple has the formal name "Kyo-o-gokoku-ji" and the literal meaning of To-ji(東寺) is "the East Temple".
However, we Japanese rarely call this temple by the formal name so, you don't have to remember the formal name.

To-ji Temple was built to guard the ancient capital of Kyoto (Heian-kyo) about 1,200 years ago, but the location has not been moved. In the past, To-ji Temple(East Temple) and Sai-ji Temple(West Temple) stood, but Sai-ji Temple burnt and not rebuilt.

To-ji Temple is famous for the five-stories pagoda and the 3D mandala. (I'll tell the attractions of To-ji Temple in the next article.)


では、ここまでお読みいただきありがとうございました。

予告しておきますと、次回記事は東寺の見所の英語表記についてです!(笑)。


-Good English, Good Japan-
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