2016/05/26

雑記(5) -蟹満寺の紹介-

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約2か月ぶりの更新となります……。

私事ではありますが、4月より就職し、神社仏閣参拝の時間が激減してしまいました……。

そこで、今回は京都市から少し離れた郊外にあります……





蟹満寺(かにまんじ)というお寺を紹介したいと思います。(参拝したのは昨年9月です。)





蟹満寺は京都市の郊外にある木津川市にある小さな寺院です。

ユニークな名前をした蟹満寺ですが、清水寺や金閣寺、銀閣寺のような、いわゆる観光客いっぱいの観光寺とは違い、観光客はほぼいません。(それでも、由来の珍しさや国宝の釈迦如来像目当てに参拝に来られる方は0ではありません。)
 


ではでは、いつも通り蟹満寺の歴史から……




蟹満寺(かにまんじ)は、京都府木津川市山城町綺田(かばた)にある真言宗智山派の寺院。山号は普門山。本尊はかつては観音菩薩であったが現在は飛鳥時代後期(白鳳期)の銅造釈迦如来坐像(国宝)が本尊となっている。
この寺の創建年代や由緒についてはついては不詳であるが、周辺の発掘調査から飛鳥時代後期(7世紀末)の創建と推定されている。その後、江戸時代の正徳元年(1711年)智積院の僧亮範が入寺し再興された。今昔物語集等に記載がある蟹の恩返しの伝承で有名である。


京都市から離れたところにあるものの、本尊の釈迦如来像は飛鳥時代のものと古く、国宝です。

もちろん釈迦如来像拝見しましたが、全長が2m越えの仏像が眼前で見られるので、なかなかの迫力です。

蟹満寺含め、木津川市周辺は昔仏教が隆盛、古い古寺が多くあります。

ただ、京都市の寺院に比べると、交通の便はあまり良くはありません。 



ではでは、蟹満寺という名の由来ともなっている、Wikipediaの記述にある「蟹の恩返し」とは一体どういう話なのか……






蟹満寺の受付でいただける縁起書、つまり蟹満寺の名の由来です。


厚く観音様を信仰する娘がおりました。
ある日、村人が蟹を取って食べようとしているところに遭遇したその娘は、その蟹を村人から買って逃がしてやりました。
またある日のこと、畑仕事をしていた娘の父親が、今にも蛙を呑み込もうとしている蛇に出会います。
父親は、「その蛙を助けてくれるならば娘を嫁にやろう」と約束してしまいました。
蛇はその言葉を受け入れ去っていきました。
その夜、衣冠束帯の紳士が親子の家を訪れ、娘を嫁に出すよう迫ります。
その日は嫁入りの準備を理由に紳士を帰したものの、三日後、再び訪れた紳士は、一向に嫁を出そうとしない父親に腹を立て、蛇の姿となって暴れ狂います。
恐怖に身を縮めて家に閉じこもっている夫婦と娘。
そこに、輝く観音様が彼らの前に姿を現し、「案ずることはない。そなたの信ずる観音が救おう。」と言って、姿を消しました。
夜が明け、家の外を見てみると、たくさんの蟹の死骸とバラバラになった蛇が残されていました。
蟹と蛇の霊を弔うために建てられたのが、この蟹満寺です。













多くの蟹が災難を救ったという、珍しい名の由来を持つ寺院。

京都市内からだと、少々遠いですが、是非とも訪れていただきたい寺院です。


※観光寺院ではないので、英語のガイド等々多言語表記は全くありません。




Kaniman-ji Temple is located a little far from Kyoto city.(You can visit here with taking a train and a bus more than 1 hour from Kyoto Sta.)
Moreover, this temple is not for tourists.(not only foreign tourists, but also Japanese tourists) 
Of course,  no English leaflets, no signboards.

Kaniman(蟹満) means "full of crabs".
The history of this temple is very interesting, as follows.


Once upon a time, a girl who worshiped the Kannon helped a crab which was captured by villagers.
In Other day, her father helped a frog which was eaten by a snake, however, he promised the snake "If you miss this frog, I'll give you my daughter as your wife."
Then, the snake left.

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In the night, a gentleman with formal clothes visited their house to get married the dauther.
Her father declined his offer and told him come again three days later.
Three days later, a gentleman got angry and changed into a snake because her father kept in the house.
Her family was so frightened and she continued to read the Kannon's sutras.
Then, the Kannon appeared and told her that the power of her worshiping the Kannon had helped her family.
In the next morning, her family got outside and saw many, many dead crabs and the dead snake.

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Her family thanked the Kannon's help and buried the crabs and the snake.
Kaniman-ji Temple was built in this place.





2か月程、更新が滞ってしまいましたが、ブログは辞めません。

更新が滞っても、慈悲の心で受け入れてくださるとありがたいです……。


今回は少し多言語表記というテーマからはズレましたが、興味を持ってくださったお方は是非参拝していただきたい寺院です。

……最近、神社仏閣行けてないし、ブログ更新できてないなあと落胆する日々ですが、何とか空きを作って頑張ってブログのネタを集めます!( `・ω・)  

それでは、今回は京都市の郊外にある蟹満寺を紹介しました。

ここまでお読みいただきありがとうございます。





-Good English, Good Japan-
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