2016/02/07

東大寺の英訳 -奈良県-

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今回の記事は、京都ではなく、そのお隣の奈良県にある




東大寺 を採り上げたいと思います。(画像は大仏殿です。)


仏教都市として名高い奈良ですが、奈良県内の寺院数は意外と少なく、全国約7,7000ある寺院の内、京都府にある寺院の数は約3,000であるのに対して、奈良県にあるのは約1,800です。



しかし、国宝建造物の数は、京都が50であるのに対して、奈良は64です。



つまり、単純な寺院数だけを比べると、奈良よりも京都の方が多いのですが、国宝に指定されている建造物の数は京都よりも奈良の方が多いです。


あくまで、統計上の数字であるので、それが寺院の良し悪しでは決してありません。


奈良県にある寺院の中でも、随一の知名度を誇るであろう東大寺ですが、殊に有名なのが……






迫力満点の廬舎那仏、いわゆる 奈良の大仏 ですね。

受付を入って、すぐ正面に見える大仏殿の中に鎮座されています。

最近、この大仏の丸い髪、螺髪(らほつ)の数が言い伝えにあった数と違ったというニュースがありましたね。


高さは台座を除いて、14.98mです。(迫力はありますが、大きさは日本一ではありません。)

また、奈良の大仏といえば……



名物、柱くぐりですね。

大仏殿の一本の柱に穴が開けられているのですが、この穴の大きさが大仏の鼻の穴の大きさと同じだと言われています。

この穴をくぐるのが、観光客に人気です。(私が参拝したときは、あまり人は並んでいませんでしたが。)

くぐられるようになった理由は何でしょうかね……何かご利益でもあるんでしょうか。



では、東大寺の英語表記を見てみる前に東大寺の歴史に触れておきます。


東大寺(とうだいじ)は、奈良県奈良市雑司町にある華厳宗大本山の寺院である。 金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいい、奈良時代(8世紀)に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺である。「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊とし、開山(初代別当)は良弁である。
(中略)
「大仏さん」の寺として、古代から現代に至るまで広い信仰を集め、日本の文化に多大な影響を与えてきた寺院であり、聖武天皇が当時の日本の60余か国に建立させた国分寺の中心をなす「総国分寺」と位置付けられた。
(引用:Wikipedia


創建は奈良時代という古刹です。

京都に比べて、奈良の寺院は創建が古い寺院が多いです。

Wikipediaの解説では、金光明四天王護国之寺=東大寺のように読み取れるかもしれませんが、金光明四天王護国之寺=国分寺のことです。

国分寺とは……

 741年(天平13年)に聖武天皇が仏教による国家鎮護のため、当時の日本の各国に建立を命じた寺院であり、国分僧寺(こくぶんそうじ)と国分尼寺(こくぶんにじ)に分かれる。
(引用:国分寺Wikipedia


つまり、国分寺は寺院の名前ではなく、聖武天皇が建てた寺院の総称ということです。

その数ある国分寺の中で、最上位に位置されているのが東大寺、という訳です。

したがって、今までの記事で、通称と正式名称について色々と採り上げましたが、東大寺の正式名称が金光明四天王護国之寺という訳ではありません。


では、英訳を見ていきます。


東大寺では、リフレットらしきものはありませんでした。

その代わり、700円で日本語と英語の解説が書かれたパンフレットが買えます。

このパンフレット内では、Todai-ji となっていました。

後ろに Temple は付いていませんでした。


ちなみに



拝観料を払ったときにもらえるチケットには TODAI-JI Temple という英語表記が加えられていました。(何故、東大寺を全て大文字のローマ字で表記したかはわかりませんが……。)


パンフレットとチケットで英語表記が異なりました。 



いつもなら、次に書籍の英語表記を見ていくのですが、私が持っている書籍は大半が京都の神社仏閣を英語表記しているものでして、書籍の英語表記は手元にはデータがほとんどありませんでした。

したがって、今回はウェブサイトと案内看板における東大寺の英語表記を中心に見てみたいと思います。 

奈良の英語表記の書籍はまた頑張って探して手に入れたいと思います。( `・ω・)b 


①:Todai-ji Temple
(伊藤 通子著 澤井 雅子 英訳 『英語で伝える日本』 2006年)

②:Todaiji Temple

③:Todai-ji Temple

④:Todai-ji


英語表記は Todaiji(Todai-ji) もしくは Todaiji(Todai-ji) Templeのどちらかが大多数のようです。

清水寺の Kiyomizu Temple という英語表記方法のように、Todai Temple という英語表記は見受けられませんでした。(そもそものデータ量が少ないので、もっと情報収集する必要はありますが……。) 


では、次は案内看板の英語表記です。






3枚の案内看板における英語表記を採り上げてみましたが、大文字、小文字の違いはありますが、全て Todaiji Temple となっていました。


こういった英語表記を載せている案内看板なんかを調べていると、案内看板の英語表記のほうが「○○ji Temple」 もしくは「○○jinja Shrine」という英語表記方法を用いていることが多い気がしますね。

まあ日本の観光庁がこの英語表記方法を推進しているので、この英語表記方法が多いということは、外国人観光客に対しての意識改善(というより、おもてなし精神の向上?とでも言いましょうか…)が進んでいる証拠だと思われます。


奈良に関しては、まだまだ英語表記のデータが少ないという状況です。

もっともっと足を運んで調べてないといけないですね。



Todai-ji Temple is located in Nara Prefecture. 
This temple is famous for the great Buddha statue(Rushanabutsu, The Great Buddha Vairocana) and its height is about 15 meter (49 feet).
In the main hall Daibutsuden(the great Buddha hall), you can see the dynamic statues(not only Vairocana).
Moreover, one pillar with a hole is very famous for tourists.
The hole is the same size as the nostril of the Great Buddha and many tourists tries to go through the hole(fourth picture).


When you visit Nara, you should take care of treating deer.


Around Todai-ji Temple and Kasuga-Taisha Shrine, many deer live and tourists can touch and feed them.(In the past, deer were messengers of the God of Kasuga-Taisha Shrine.)
Their feed is deer rice cracker"Shika Sembei", you can buy the crackers for about 100 yen at many stores around Todai-ji Temple. 
Please remember that you can give them only this cracker.

Nara's deer is used to human beings, but you should take care of treating them.

 

You may feel the roads stained because of deer's feces.
Please visit Todai-ji Temple with avoiding them well.



では、今回はここまでとしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。


-Good English, Good Japan- 
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