2018/06/27

愛宕念仏寺の英訳 -京都府-

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Kyo-Boyです。

今採り上げようと思うのは……






愛宕(おたぎ)念仏寺 です。


前に採り上げた高山寺や神護寺と同じ右京区にある愛宕念仏寺ですが、結構距離としては離れています。

徒歩で行けなくはないかな……とは思いますが。





右京区というのが広いということですね。

ちなみに、側には心霊スポットとして有名な清滝トンネルがありますが、それはまた別のお話……。


その愛宕念仏寺ですが、有名なのが……







この多数の羅漢像ですね。


この羅漢像について、愛宕念仏寺のホームページでは……

釈迦の弟子となり、仏教を広め伝えた僧達のことを阿羅漢と言います。
これを「羅漢さん」と親しみをもって呼ばれてきました。
寺の復興を祈願して、昭和56年から一般の参拝者に奉納を呼びかけ、この羅漢さんを参拝者自らの手によって彫ってもらいました。

釈迦の涅槃時に立ち会ったとされる羅漢の数が五百人であったことから、五百羅漢という言葉が一般に知られていますが、その百年後に七百人の羅漢達が結集し、教えを正しく伝えるために勉強会を開いたといわれます。
当寺はこの時の数に合わせ、五百躰の完成後に第二結集として七百躰を追加し、平成3年に千二百羅漢の寺となりました。



この羅漢像が全て参拝者が彫ったものだというのはビックリ。

また、この羅漢像の数にもビックリ。

羅漢像は京都市の伏見区にある石峰寺も五百羅漢で有名ですが、その倍以上の数です。

羅漢像一体一体の顔も違い、笑い顔、怒り顔、瞑想した顔など様々でとっても面白いです。


Otaginenbutsu-ji Temple is located Ukyo area in Kyoto city.
If you 
This temple is famous for 1,200 Rakan stone figures.
Those figures were carved by those who had visited this temple.
Rakan is the disciple of Shakyamuni and some temple in Japan has 500 Rakan stone figures.


では、愛宕念仏寺の英語表記を見ていこうと思いますが、まずは歴史から……



今の京都の四条の西院から東山方面にかけてを、昔は愛宕郡と言いました。
奈良時代の末、今から約1250年前に、聖武天皇の娘の称徳天皇がここに寺を建てます。
愛宕(おたぎ)の地に建てられたので愛宕寺と言いました。
ところが平安時代の初めに、鴨川の洪水で全て流れて廃寺となってしまいます。
その復興を命じられたのが天台宗の僧千観 (918~984) です。
千観さんは、いつも念仏を唱えていたので、民衆から念仏聖人とよばれ、このことから寺名を愛宕念仏寺とよばれるようになりました。


ちなみに、愛宕念仏寺ホームページに英語版の歴史も載っていたので引用したいと思います。

The temple, originally called Otagi-ji Temple, was first built in the Otagi District (The central part of present-day Kyoto) by order of Emperor Shotoku in the latter half of the 8th century.
At the beginning of the Heian period (794-1192), the temple building was washed away when the Kamo River flooded.
The temple was reestablished by Senkan Naigu (918-984), a priest
of the Tendai sect, and became a branch of Enryakuji, the Tendai temple complex on Mt. Hiei.
Over a period of three years beginning in 1922, the temple was transfered to its present location in the Saga District, in order to preserve it.
The temple has a wonderful array of 1,200 carved stone figures of Rakan (disciples of Shaka, the founder of Buddhism) made by people from various parts of the country from 1981 to 1991 for the reconstruction of the temple.

かなり詳しいですね(笑)。

ここまでの解説を書けるようになりたいものです……。


ただ、この英語版の解説を引用したのには理由があります。

英語版の解説では、愛宕念仏寺を Otagi-ji Temple と英語表記しています。




Nenbutsu どこ行った(・ω・?)


愛宕念仏寺の正式名称は愛宕寺?

ちなみに、ホームページのトップページは otagiji という表記と OTAGI-NENBUTSU-JI TEMPLE という表記が見受けられました。

今までいくつかの神社仏閣を採り上げてきましたが、公式のホームページでの表記が分かれているというのはなかった例かと思います。



京都市設置の看板では、Otaginenbutsuji Temple となっていますね。





手作り感MAXの看板はOtagi Temple となっていました。

個人的には、こういった手作り看板は大好きです。

語法、ワードセンスが正しいかどうかではなく、地域の方のホスピタリティー、いわゆるもてなしの心を感じます。

もっと! More! もっと! More!とかいいですね(笑)。





愛宕寺で検索すると、愛宕念仏寺が一番に表示されます。


愛宕寺という英語表記が存在する理由は何だろうか。

念仏寺というのはいわゆる寺院というカテゴリーの中の一つの類型を表す言葉のような気もします。

つまり、愛宕という地域にある念仏寺という意味なんじゃないのかと思います。

実際に、念仏寺で検索すると京都だけではなく、日本各地にあるみたいなので。

もしくは、単にNenbutsuという言葉を省略して、短く一目で理解しやすくするという配慮なのかもしれません。

では、書籍の英語表記を見てみます。


①:Otagi Nenbutsu-ji 
(槇野 修著 『対訳 寺社を歩けば京都がわかる』 2010年)

②:Otaginenbutsu-ji
(阿部 由美子編集 『KYOTO The Greatest Travel Tips』 2008年)


手持ちの書籍を見てみましたが、愛宕念仏寺を英語表記している書籍が非常に少なかったです。

ん~……何故でしょうかね。

この愛宕念仏寺の傍にある化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)のことを載せている書籍は多かったんですがね……。


ではでは、WEBサイトの英語表記を見てみます。


③:Otagi Nenbutsuji Temple

④:Otagi Nenbutsu-ji Temple


⑤:Otagi Nenbutsu-ji

3つ程WEBサイトを採り上げてみましたが、Otagiji(Otagi-ji) という英語表記はありませんでした。(ただ、採り上げたのは3つなので絶対ないとは言えないですね。)







今回は、京都市中心部から離れた愛宕念仏寺を採り上げました。

ここ愛宕念仏寺から徒歩で行ける寺院に化野念仏寺という寺院があります。

次回の記事はこの化野念仏寺を採り上げたいと思います。

果たして、こちらのNenbutsuは表記されているのかどうか……。


それでは、ここまでお読みいただきありがとうございます。





-Good English, Good Japan-
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